kivu3 にランクアップ!
酸味:◎ 甘味:〇 コク:〇
柑橘系のキレイな酸味があります。香りはハーブ系、香木、黒糖のような甘味もあります。これまでのコンゴとは一味違います。
日本国内でもあまり取り扱われることがない珍しい珈琲豆と言えるでしょう。カップ特徴は、ワイルドなアフリカンコーヒーといったところでしょうか。
とにかく心地よいアロマがとても強く出ます。またバニラのコクがあり、香がとてもすばらしいコーヒーです。現在、不十分な設備ながら、ここまでのすばらしいコーヒーを生産できているのですから、コンゴ産お豆のポテンシャルの高さをとても感じます。国内の情勢が安定し、しっかりとしたコーヒーステーションで生産され、珈琲豆の品質がさらに向上することを願います。
「コンゴコーヒー」と呼ばれ、珍重される日もそう遠くはないのかもしれません。それだけの独創的で野性味あふれる味わいの珈琲豆です。
過去15年にわたり、内戦と情勢不安によりコーヒー産業も壊滅状態でした。コンゴ農民はハンドパルパーがなかったため、今まで石を使って果肉除去してました。今はUTZの指導の下、品質向上に奮闘中!
まだまだゲリラがたくさんいて怖いコンゴですが、長い目で見守っていきましょう
■コンゴについて
アフリカ大陸中央部のコンゴ川流域に広がる、世界で11番目の面積を擁する広大な国家である。旧国名はザイール。正式国名はコンゴ民主共和国といい、コンゴ共和国とは別です。
1997年に現在の国名に改められた。250以上の異なる民族が確認されているアフリカでも有数の多民族国家。コーヒーはベルギー植民地時代に導入され、多くのコーヒープランテーションが開発されました。
アラビカ種は19世紀末に中米から、ロブスタ種は20世紀初頭にインドネシアとセイロン(現スリランカ)から導入された。昔から子供たちは学校でコンゴには4つのゴールドがあると教えられています。
イエローゴールド(金属)、ブラウンゴールド(オイル)、ホワイトゴールド(綿花)、グリーンゴールド(コーヒー)である。いま、コーヒーの力が人々の暮らしを変えようとしているのです。
【データ】
地勢:国土は西ヨーロッパに匹敵する広さがあり、1/3が北半球、2/3が南半球にあります。
気候:熱帯性気候で年間降雨量は2000ミリを超えるほど多雨。アマゾンに次ぐ広大な熱帯雨林地帯がある。南部は高地、西部は台地、北部は草原、東部は高山であり、コーヒー栽培は東部の北キブ州および南キブ州で行なわれています。世界トップクラスの鉱物資源国であるがゆえに紛争が絶えず、国内の不安定化の要因となっています。
生産状況:欧米の支援によってロブスタ種だけでなく、アラビカ種のスペシャルティーコーヒーの生産に力を入れている。英国のフェアトレード団体ツインが支援するSOPACDI組合、スイスのNPO団体カフェ・アフリカ、米国で設立されたPANZI財団、オランダ政府の外郭団体オランダ・イノベーション機構によるPSIプロジェクトなどがあります。
主要生産地:東部の北キブ州および南キブ州がアラビカ種、バンドゥンドゥ州、バ・コンゴ州、赤道州がロブスタ種。アラビカ種とロブスタ種の比率は40%:60%。今後はアラビカ種の生産量が増えていくと思われます。アラビカ種の収穫期は北部が11月から1月、南部が5月から9月である。ロブスタ種の収穫期は北部中央部が12月から1月、南部が5月から7月です。アラビカ種はウォッシュド、ロブスタ種はナチュラルで精製される。栽培されているアラビカ種はジャクソンやルマンガボと呼ばれているブルボン系が多い。マラゴジーぺも僅かにあります。
格付け、品質:アラビカコーヒーのグレードは、キブ2、キブ3、キブ4、キブ5、キブ6、キブ7があり、キブ2、キブ3がスペシャルティーコーヒーの部類に入ります。
流通:買付は生産者との直接交渉となりますが、欧米のフェアトレード団体やNPO団体によってスペシャルティー市場へ販売されています。
産地:北キブ州キブ湖周辺
生者産:キブ湖周辺に住む農民
品種:ブルボン100%
精製方法:ハンドウォッシュド(パルパーで実を取った後、バケツで洗ってます。まだ十分な設備が整ってないとのこと)
カッピングノート:スパイシーな香木、深みのある酸味、シロップのような甘味